宇多田ヒカル 幸せになろう
宇多田ヒカルに今ハマっている。
っていうのも
Spotify premiumの入会キャンペーンで
2018年12月までに入会で安く聴き放題してたんだけど、
そこで宇多田ヒカルを聴き始めて、最近ずっとリピート。
小学生の頃、
親がアルバムを買ってよく車で聞いてたから、
元々好きなのは好き。
Spotifyで流し聴きをしていたら
ビビビッときてしまったのが【幸せになろう】
- アーティスト: 宇多田ヒカル
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2002/06/19
- メディア: CD
- 購入: 6人 クリック: 70回
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メロディから音楽を好きになることが多い私。
音楽系の用語がわからないので、自分なりに書きとめとく。
元々、切な系のメロディに惹かれやすいので、
Spotifyで聞いてて、こ、これは・・・と!
まず “幸せになろう” ってタイトルだし、
歌詞も幸せになろうって言葉が何度も出てくるのに、
ハッピーいぇいいぇいブンブンうぉううぉう
って感じじゃないのね、まっっっっっっっったく!
ここが宇多田ヒカル節と言いますか、どこか切なげ(暗め)メロディ。
もうね、そのギャップに魅了されました。。。
私、曲が好きになったら、
「〇〇(曲名) 考察」でググるのと、
「△△(歌手名) 〇〇(曲名)」でTwitter検索は
毎回毎回やってしまう・・・!(漫画やドラマ、映画などもやっちゃう)
ブログやインタビュー、Twitter感想など見て、
自分の考えを深めていくのが好き。情報集め大好き。
(鍵アカにしていない方、いつも感謝無限大です)
しかしこの曲はTwitterではボチボチ感想あっても、
webではあまり出てこない!!
なぜ?これは自分で深めろということなのか・・・
ということで!
先程からずっとリピート、ありがとうSpotify様様。
んでこれ、結論なんですけど、
(宇多田ヒカル個人の)幸せ、ではなく、
(オフィシャルな)幸せになろうと、もがいてみる曲なのではないかと。
ずっと聞いてると、まるで強迫観念かのように、
幸せになろうとしている・言い聞かせてる人の歌に聞こえてくる。
始まりは鳥のさえずりでも聞こえそうな爽やかな感じなのに、
サビから憂いが見え始める〜
世間的な女性の幸せって、
素敵な家庭を築くことや、結婚、出産、などが出てくるかな、一般的に。
これが
♪〜《 幸せになろう オフィシャルな野望》
のofficial(=公の、公認の、公式の…etc)部分かと思われます。
2番のサビでは《当然の野望》になってて、
そこもまた結婚=幸せっていうオンナに生まれた感がいい
生きる上での自分の確立された居場所って大事。
親元を離れて、社会に立ってると、
何か絶対的なものに縋りたくなる。よね?
それがいわゆる結婚や出産だと思ってしまうというか。
もちろん、それが絶対的な幸せだなんて信じてるわけじゃないけど、
なにかに属する的な意味合いも強いのかも。
安心するんだよね。
で、冒頭に
♪〜《何も聞かずに続けて これが「しあわせ」ならもっと欲しい》
って歌ってるように、
これがしあわせなら、ってことは
本人にも自身の幸せが確立されてないんだと思う。
で、“これ”の指し示すものが
officialなしあわせ、
一般的に言われるしあわせというものだと思う
それを得た感覚(結婚すること)が、
公的にしあわせ(と言われているもの)ならば
もっとしあわせを味わってみたい、と思ってる感じがする。
この人と添い遂げたいっていう結婚じゃなくて、
公的に幸せといわれる結婚をするから、私もきっとしあわせになれる
っていう感覚な、イメージ。
付き合う時もさ、好きなこの人じゃない付き合えない!派と、
試しに付き合ってみたら幸せだった派といるじゃん。
例えとして合ってるのかわからないけど
サビでも《恋人になろう 手をつないで歩こう》ってさ、
恋人から結婚って感じじゃなさげなんだよな〜。
でも多分宇多田さんはさ、
もちろん結婚も幸せになれることだと思うんだけど、
シンガーソングライターだから
自分の思いをのせた歌を作ることで生きているというか、心を発散しているというか、
クリエイター基質が生きる軸になってると思うのよ。
だから考え方が
幸せになりたい欲求よりも、苦しみを取り除きたい欲求のほうが強いんだと思うのよね
(はい出ました、僕等がいた矢野思考ですテストに出ます)
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だから結婚とかの公的な幸せより、
自分の感情を解き放つことのできる(苦しみを発散できる)作曲活動に邁進して生きてきたのだろうし、
いざ結婚ってなった時に、結婚=幸せになることと捉えて、
「公的にいう幸せ」に成ろうと決心しているのではないかな。
その公的な幸せは、自分の苦しみを発散することとは少し違っている
個人的に苦しみを除くはマイナスからゼロへ、
幸せになるはゼロからプラスへのイメージ。
ゼロが起点、通常時というイメージね。
この理論でいくと、
マイナスからプラスへ移行しなきゃいけないから、
作曲がゼロへ戻るイメージだとすると、
そこからさらにプラスへ行くには、
さらに頑張りが必要な感じだよね。
自分との向き合いでの作曲活動でなく、
誰かと向き合うことで得られる、
結婚という仕組みや、生活。
自分軸でなく、対他人軸になるよう
メンタル面でも頑張らなきゃいけない。
公的な幸せを得るための、頑張るための、
幸せになろうという気持ちなんじゃないかな。
でも個人的に、幸せって、
幸せになろうとしてなるっていうより、
気づいたら幸せになっている
っていう状態のことな気がする。
幸せになろう!って思って努力することって、
先が見えないというかけっこうキツイような気がしない?
痩せようとか、年収あげようとか、
目標達成への努力は達成感もあるけど、
最初に書いたように、本人も何が自身の幸せなのか確立できてないとしたら、
先の見えない戦い…
本人もどこかでその部分を気づいているフシがあって、
それが2番のサビの
♪〜《幸せになろう あくまでも希望 現実は意外と…》
に繋がっているのではないでしょうか。
どこか達観している感じ。
幸せになれるのか不安。
自分が公的な幸せに染まれるのか不安。
結婚も運とかっていうし、もしかしたら、あなたとなら幸せに生きていけるかもしれない、
そんな希望的観測が2番の
♪〜《不確かな世相 だからこそあなたと》
《君が手を貸してくれたなら 幸せになろう》
部分なんじゃないかなって。
私は作曲活動してたい、
自分軸で考えて色々消化させていきたい、けど、
幸せにもなってみたい、幸せになろうともがく、最後は強迫観念、ってかんじなのかなって。
本人のことも、結婚の話も詳しくは知らないから、
こういう意味かな?って思いました〜。
でも私個人的にこれ最初に聞いた時は
宇多田さんから離れちゃうけど、イメージは夏雪ランデブーだったな。
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主人公(葉月くん)が恋する未亡人(六花ちゃん)とその夫で幽霊(島尾くん)が織りなす物語なんだけど、
その六花ちゃんが、島尾くんが病気なのに結婚しようとする気持ちみたいだなって思った。
あと未亡人になってからの毎日を乗り越えるイメージ。
♪〜《幸せになろう オフィシャルな野望》
《跳び箱の向こう 両手でしっかりと》
も、病気を奇跡的に回復した島尾くんと暮らしたいっていう、
結婚したなら公的な野望であり願いだし、
跳び箱のように障害を飛び越えたいって意味にとれるし。
♪〜《幸せになろう 悲しみは利用》
《思い出は昨日 明日は今日よりも》
とかはもう、未亡人になってからも奮い立たせてる感じと重なる!!!
♪〜《約束をしよう 夜通し話そう 私達はずっと…》
とかも死んだ後の話をする生前の島尾くんとのやりとりって感じだし!!
病気で余命が短いのに結婚するって、
今まで述べてきたかんじとは違うけど、決意のある結婚だよね。
後悔しない、とか、それでも幸せになろうとする覚悟が、この歌詞と重なるぅう。
該当する箇所を探そうとチラッと漫画読んだら、
やっぱり死生観とか、遺される者と遺して逝く者の気持ちとか
どっちも共感できて涙腺が・・・。
でも、やっぱり、生きてるっていうのは常に変化していくことで、
こう決めた!ってことが変化したりすることが救いにもなるんだなって思う。
私は、結婚できてハッピー!みたいな、結婚式でよく流れる歌よりも、
宇多田ヒカルの “幸せになろう” の方が共感できてすきだなぁ。
この人と添い遂げようっていう覚悟の部分が強いというか、
不安が多いけど幸せになろう、っていう決意を抱いて、
自分に幸せになろうって言い聞かせてる感じが堪らん。
人生不安だけど、
誰も自分の人生の責任とれないし、
幸せになるのは難しいけど、
まず幸せってなんだろうだけど。。
宇多田ヒカルのうたを聴いてると救いがある気がします。